瓔珞迷<エイラク・ミイ>

瓔珞<エイラク>ファンの自己満足メモです。

『瓔珞』まとめ(第一話~第七話)

刺繍女官編(第一話~第七話)

あらすじ

 宮中で不審死を遂げた姉の死の真相を明かすため、姉と同じ刺繍女官になった瓔珞。曲がったことが許せない性格ゆえに、女官仲間と対立したり後宮の派閥争いに巻き込まれたり、様々な困難に遭うが自らの才知で乗り越えていく。やがて姉の仇は皇后の弟・富察傅恒の可能性があるとわかり、彼に近づくために皇后に取り入ろうと策を巡らせる。

 

主要登場人物

魏瓔珞 Wei Yingluo

 主人公。優秀すぎるあまり仲間の女官に嫉妬され、嫌がらせを受けるが徹底的にやり返す。また正義感が強いため、不条理がはびこる後宮の派閥争いにも口を出して巻き込まれるが、才知を駆使して乗り越えていく。

 

魏瓔寧 Wei Yingning

 瓔珞の姉。母親が瓔珞を出産した際に亡くなったため、母代わりとして妹を育てた。善良で優秀な刺繍女官だったはずだが、宮中で謎の死を遂げてしまう。

 

吉祥 Ji xiang

 瓔珞と同じ新米刺繍女官。純粋無垢な性格ゆえにトラブルに巻き込まれやすいが、瓔珞に何度も助けられて親友になる。

 

錦繍 Jin xiu

 新米刺繍女官のひとり。ひねくれた意地の悪い性格。目立つ瓔珞のことが気に食わず、なにかにつけて悪態をつく。

 

玲瓏 Ling rong

 吉祥の幼馴染で、同じ刺繍女官。美貌も刺繍の腕前も瓔珞と遜色ないが、嫉妬深く陰険な性格。

 

方女官 Fang gugu

 瓔珞たち新米女官の教育係。その指導方法は厳しいを通り越して、もはや“いびり”に近い。

 

張女官 Zhang momo

 刺繍女官の仕事場である“繍坊”を取り仕切る女官。瓔珞の才能を見込み、特に目をかけて世話をする。

 

呉総管 Wu zhongguan

 後宮を管理する“内務府”の長官。過失を犯した女官は容赦なく処罰する。



理解が深まる豆知識

八旗(はっき)

 清朝には“八旗”という身分制度があり、支配階級のすべての人を8つの“旗”に配属して管理していた。特に皇帝が直轄する3つの旗・上三旗は、簡単に言えば貴族。皇后や紫禁城の侍衛は、この上三旗に所属する人々から選ばれることが多い。

 

包衣(ボーイ)

 八旗に所属する人(旗人)の中にも身分があり、下級旗人は包衣と呼ばれ、簡単に言ってしまえば奴隷身分。紫禁城で働く宦官や女官は上三旗の包衣で、瓔珞もこの身分出身。包衣の子は包衣で、代々その身分を変えることは決してできないが、女官でありながら皇帝に見初められて側室になった例は少なくない。

 

秀女選抜

 新たに後宮に入る側室候補を選ぶ試験。皇帝にとって“好色”と評されるのは不名誉なことのため、単なる美女選びではなく、きちんと教養が備わっている貞淑な女性であるかどうかが審査基準だった。そのため、そもそも名門の令嬢でなくては受験資格すらなかった。合格すれば貴人や常在などの下級妃嬪として後宮に入ることができるが、一生、紫禁城から出ることができなくなる。

 

妃嬪の順位

 皇后>(←正室/側室→)>皇貴妃>貴妃>妃>嬪>貴人>常在>答応>宮女子

※皇帝の寵愛を得たり子どもを産めば、出世することができる。

☆皇后・・・皇帝の正妻。天下の母として、後宮の主として、常に品格を保って妃嬪たちを取りまとめ、皇帝を支えなくてはならない。

★皇貴妃・・・側室の最上位だが、臨時的な位のため不在のことがある。皇后が亡くなった場合などに新たに皇后に昇格する側室が一時的に就いたり、皇帝が特に寵愛した側室が亡くなるときに称号的な意味合いで皇貴妃に昇格させた。

☆貴妃・・・皇貴妃が不在の場合、側室の最高位。定員は二名。

☆妃・・・中級妃嬪。定員は時代によって異なり、乾隆帝の時は5~6人。かつては妃の中にも順位があり、妃の前に置く漢字で区別していたが、清朝では何妃でも地位は同じ。

☆嬪・・・妃に次ぐ中級妃嬪。乾隆帝の時は6人以上いた。

☆貴人・常在・・・下級妃嬪。秀女選抜に合格した妃嬪がなることもある。

☆答応・宮女子・・・下級も下級。場合によっては太監よりも身分が低くなることもある。

現段階では

 富察皇后>>>高貴妃>嫻妃・純妃>怡嬪・嘉嬪>愉貴人・舒貴人>慶常在

 

長春宮・儲秀宮

 長春宮は皇后、儲秀宮は高貴妃が住む宮殿。それぞれの代名詞としても使われ、例えば「儲秀宮のお方」と言えばすなわち高貴妃を意味する。ちなみに宮殿では嬪以上の妃嬪が主となり、複数人で暮らした(高貴妃と嘉嬪、怡嬪と愉貴人など)。

 

避諱

 古代中国では目上の人の本名を呼ぶことや、同じ漢字を使うことは無礼だとされていた。そのため書物などでその漢字を使用できなかったり、地名や人名も改名することがあった。

 

鄂爾泰VS張廷玉

 鄂爾泰(オルタイ)と張廷玉は、どちらも先帝に重用された名臣。しかしそれぞれ力をつけすぎてしまい、大規模な派閥争いを繰り広げているため、乾隆帝にとっては目の上のたんこぶ。特に鄂爾泰は息子を高貴妃の妹と政略結婚させ、勢力を伸ばしている。この抗争を鎮めるためにも、乾隆帝は皇后に力を取り戻してもらい、のさばっている高貴妃を抑えつけてもらいたいと考えている。



各話あらすじ

第一話『運命の紫禁城→詳細

 女官になるべく紫禁城にやってきた瓔珞たち。刺繍試験を受けるが、手に怪我を負っていた吉祥が布を血で汚してしまう。怪我の原因をつくった錦繍も、幼馴染の玲瓏も助けようとしない。見かねた瓔珞は、吉祥の代わりに汚れた布で試験に挑む。

 

第二話『枇杷膏の秘密』→詳細

 瓔珞から瓔寧のことを尋ねられた張女官は、話をはぐらかすために繍坊の外へ連れ出した。しかしそこで偶然、高貴妃を怒らせて罰を受ける怡嬪を目撃する。瓔珞は怡嬪を救うため、高貴妃が愉貴人に飲まそうとした枇杷膏の秘密を明かそうとする。

 

第三話『霊柏を騙る者』→詳細

 怡嬪が死に追い込まれたことが許せず、瓔珞は木を殴って憂さ晴らしをしていた。しかし、その木は乾隆帝にゆかりのある“霊柏”という特別な木だったため、罰せられそうになる。瓔珞はとっさにでまかせを口にして、一旦はその場を切り抜けたが・・・。

 

第四話『後宮の主として』→詳細

 3年前に我が子を亡くして以来、無気力だった皇后のもとに弟の傅恒が訪れる。彼は乾隆帝から皇后を立ち直らせてほしいと、ある物を預かっていた。それを受け取った皇后は怠惰だった自分を恥じ、後宮の主として復活することを誓う。

 

第五話『偽りの妊娠』→詳細

 瓔珞を目の敵にする錦繍は、彼女に情夫がいると流言を広める。それを信じた方女官とともに、瓔珞の腹が膨れているのを証拠に告発。しかし、瓔珞は名節を傷つけられたと逆に訴えた。その体を調べると、腹が膨れていたのは妊娠ではなく彼女の策略だった。

 

第六話『消えた孔雀糸』→詳細

 皇后の誕生日が近づき、繍坊からお祝いの品として、貴重な孔雀糸で刺繍した長衣を贈ることになった。瓔珞がその刺繍を担当することに決まったが、ボヤ騒ぎの間に孔雀糸が盗まれてしまう。このままでは処刑されてしまうと、瓔珞は急いで代わりになる糸を探す。

 

第七話『繍坊の対決』→詳細

 瓔珞は皇后に気に入られ、長春宮に異動することになった。しかし、その前に孔雀糸を盗んだ犯人を捕まえたかった。玲瓏が犯人だと睨むも証拠がない。そこで瓔珞は彼女に刺繍対決を挑み、わざと焦らせてとある罠を仕掛けた自分の刺繍を盗ませる。