瓔珞迷<エイラク・ミイ>

瓔珞<エイラク>ファンの自己満足メモです。

『瓔珞』第十七話・母子の受難

要点・見どころ

1.乾隆帝と皇后の絆 2.愉貴人のお産

 

あらすじ

前半・・・瓔珞は姉が襲われた夜、宮中で皇族を招いた宴が開かれていたと知る。傅恒は敵討ちを諦めるよう勧めるが、瓔珞は例え皇族相手だろうと諦めるつもりはないと話す。すると傅恒も犯人探しに協力すると申し出た。そのころ、乾隆帝からお産を控えた愉貴人を託された皇后は、長春宮に呼び寄せて世話をすることに決めた。瓔珞はなにかあれば皇后の責任になってしまうと反対するが、皇后の慈悲深さに思わず優しかった姉を思い出し、必ず愉貴人を守ると誓う。

後半・・・皇后が宮中を留守にしている間に、愉貴人が予定よりもはやく産気づいてしまった。瓔珞もお産を手伝おうとするが、明玉に除け者扱いされてしまう。歯がゆい思いの中、産声が響き渡り、愉貴人は男児をーーー第五皇子を出産した。しかし皇子の皮膚は黄色く、瞳は奇妙な金色だった。それを知った高貴妃は不吉だと言い、母子ともに生き埋めにしようとする。高貴妃を恐れて逆らえない明玉の代わりに、瓔珞は必死に愉貴人と皇子を守るため奔走する。


登場人物

魏瓔珞
 姉が襲われた日の侍衛の当直を調べようとして、傅恒からその日は宴が開かれていたと聞かされる。深入りは危険だと警告されるが、傅恒にも姉がいるだろうと説得したところ、思いがけず犯人捜しの協力を得ることとなった。
 皇后が愉貴人を長春宮に呼び寄せることに対し反対するも、慈悲深い皇后の姿が思わず姉を思い出させ、涙を流す。皇后が皇太后の付き添いで暢春園に出かける間も、責任をもって愉貴人を守ることを誓う。
 皇后が出発したあと、明玉が長春宮を仕切るのに一切口出ししなかったが、産婆や乳母の手配などを整え、お産が早まった場合に備えた。いざお産が始まっても明玉に除け者扱いされてしまうが、彼女が高貴妃に従おうとすると平手打ちして一喝した。他の女官たちを説得して一緒に高貴妃に立ち向かわせようとするが、やはり明玉と対立してしまう。なんとか高貴妃の暴挙をとめるため、皇后の金印を持ち出したり、経験豊富な民間の医者に診察させるよう乾隆帝に進言した。

 

傅恒
 姉が襲われた日のことを調べる瓔珞に、その日は宴が開かれていたことを教える。犯人を捜すにも広範囲になってしまううえ、もしも皇族の中に犯人がいれば口封じになにをされるかわからないため、瓔珞にあきらめるように勧める。しかし瓔珞にとって姉が、自分にとっての姉と同じくらい大切な人であることを知り、犯人探しに協力することにした。

 

富察皇后
 乾隆帝が高貴妃から『快雪時晴帖』を贈られて喜んでいることを知り、落ち込んでいた。しかしその夜、乾隆帝がやってくると軽食を用意したり風邪を引かないよう気遣ったり、心を尽くしてもてなした。一夜をともにして改めて乾隆帝との絆を確かめ、愉貴人を託されると長春宮に呼び寄せ、無事にお産できるよう世話することを決めた。それを瓔珞に反対されると、皇后の責務として宮中の女性たちを守らなくてはならない、と話した。愉貴人のお産を前に宮中を留守にすることになり、瓔珞に長春宮と愉貴人を任せた。

 

乾隆帝
 皇后のもとを訪れ、改めて細やかな気遣いや責任感の強さに信頼を強める。そしてお産を控えた愉貴人を託した。
 嫻妃に呼ばれ、第五皇子を出産した愉貴人のもとへ駆けつける。不吉な金瞳の赤子を処分すべきだと主張する高貴妃と、病気ではないか確認すべきだと主張する瓔珞に挟まれ、我が子をいかにすべきか判断を迫られる。

 

明玉
 落ち込む皇后に一曲奏でるように言われると、空気を読まず物悲しい曲を奏でてより一層落ち込ませた。また、皇后が愉貴人を呼び寄せることに対し、「もしもなにかあれば、皇后ではなく私たち女官の責任になってしまう」と言って反対していた。
 皇后が留守を瓔珞に任せたのを無視し、古参であることを理由に威張り散らしていた。愉貴人が産気づいてからも、瓔珞だけ除け者扱いにする。高貴妃がやってくると、必死に引き留めたが皇子が金瞳であると知られてしまう。高貴妃に逆らうことができず、懸命に愉貴人親子を守ろうとする瓔珞と対立した。

 

愉貴人
 すっかり体調が回復し、お産を半月後に控えながら故郷のおやつを喜んで食べていた。
 苦しみながら出産したのが皇子であると知ると喜ぶも、金瞳のために生き埋めにされそうになり、体を張ってそれを阻んだ。乾隆帝に皇子は病気だと主張し、なんとか命だけは助けてもらおうと懇願するも、気が動転しすぎているために退出させられてしまう。

 

高貴妃
 皇后の名声を汚そうと純妃に関する流言を流し失敗したが、これを機に純妃が皇后に尽くす理由に疑問を持つ。
 愉貴人が出産したことを知り、長春宮の産屋に押し入る。そして皇子が金瞳であると知ると、不吉なため掟に則って処分すると言い、阻止しようとする愉貴人や瓔珞ともども生き埋めにしようとした。
 乾隆帝の前では、不吉な子が産まれたことを民たちに知られてはいけないと話し、病の可能性もあると言う瓔珞や張院判を抑えつけようとした。

 

純妃・嫻妃
 囲碁を楽しんでいたが、順調にお産を迎えたはずの愉貴人が金瞳を産んだと聞き、のさばっていた高貴妃に仕返しをしようとそれぞれ動く。

 


メモ

藩主
 清朝ではモンゴルやチベットウイグル地区などを“藩部”とし、現地民族の自治を認めていた。そうすることで反感を買わずに、伝統や習慣の違う異民族を間接的に支配した。おそらくその藩部の首長。

 

貝勒・貝子(ベイレ・ベイセ)
 皇族に与えられた爵位

 

四品
 役人の等級(九品十八級)のひとつ(もしくは上位の四品?)。等級は一品から九品まであり、その中にも正と从の区別があり(9×2で18級)、正一品が最高位。

 

二胡
 中国の伝統的な楽器。原型は唐の時代の北方異民族の楽器で、二本の弦を弓で挟んで音を出す。

 

数珠
 今更ながら。仏教において、仏や菩薩に礼拝するときに手に持つ道具。宗派によっては念仏などを唱えた回数を珠を使って数えたり、手を合わせて擦り鳴らしたりする。皇后は仏教徒? ドラマを見ていると、どうも熱心な仏教徒=善人という結びつきがあるようだ。

 

バウルサク
 中央アジアやモンゴルなどで食べられる揚げパンのような食べ物。作り方や形も様々で、まさにパンのようなものもあれば、パリパリで甘いビスケットのようなものもある。愉貴人は蒙古族だが、モンゴルではお茶に浸して食べることもあるという。愉貴人のそばにいた女官は“糕饼(ケーキ)”と言ってる?

 

篆書
 秦代以前に使用されていた漢字の書体。

 

暢春園(ちょうしゅんえん)
 北京の北西にある庭園。明代の“清華園”という庭園の跡地を利用して、康熙帝が江南の風景を真似て整備した。乾隆帝の生母・崇慶皇太后が最も愛した庭園。皇族の避暑地としても使われた。

 

金印
 黄金でできた印。印章はそのひとの権力や責任の証明するためのもので、それが金でできているならばなおさら重大な価値?意味?を持っていたのでは。現代中国では芸術品として印鑑は存在するものの、基本的にはサイン文化。

 

黄疸
 皮膚や白目が黄色くなった状態のこと。生後2~3日後に現れた場合は生理的なものだが、産後24時間以内のものは病的な黄疸のため、治療が必要になる。愉貴人の産んだ赤ちゃんは瞳孔まで黄色く、侍医たちは病ではなく生まれついての“金瞳”と診断した。

 

乾隆帝と皇后
 イチャイチャありがとうございます!!!!