瓔珞迷<エイラク・ミイ>

瓔珞<エイラク>ファンの自己満足メモです。

『瓔珞』第38話・我が子の命日に

 

要点・見どころ

1.爾晴の本性 2.皇后の懐妊 3.泥酔する乾隆帝

あらすじ

前半・・・青蓮の件で、爾晴と傅恒の間に決定的な亀裂ができてしまった。爾晴は彼がいまだに瓔珞に未練を残しているため愛されないのだと思い、報復を決意する。まず爾晴は紫禁城に戻り、かつて自分が仕切っていた長春宮でしばらく過ごそうとする。瓔珞を奴婢と見下して憂さ晴らししようとするが、今の長春宮で最も信頼を得ているのは瓔珞だった。思い通りにいかないことに一層恨みを募らせた爾晴は、皇后の信頼を奪おうと企む。第六皇子の誕生にかこつけ皇后の不安を煽り、密かに“子授けの秘薬”を勧める。

後半・・・間もなく皇后は懐妊したが、その吉報に瓔珞だけは顔をしかめる。実は現在の衰弱した体では出産は危険だとして、皇后は避妊効果のある薬を飲んでいたのだ。瓔珞は自分だけ蚊帳の外にいたことに腹をたてるが、袁春望と話すことで現状を受け入れ、無事にお産できるよう尽力することを決める。おかげで経過は順調だった。ある日の夜更け、突然、乾隆帝が千鳥足で長春宮にやってくる。乾隆帝はその日が夭折した皇后との子・永璉の命日を思い出し、つい深酒してしまったのだった。

登場人物

魏瓔珞

 明玉が爾晴は嫁いでから変わってしまったと言うと、本性が現れただけだと否定した。そして、しばらく長春宮にいることとなった爾晴に奴婢扱いされるも、決して彼女の命令には従おうとしなかった。激高した爾晴に平手打ちされるも叩き返し、「長春宮の主は皇后だ」と屈しなかった。
 食欲のない皇后を心配するも、それが懐妊によるものだと知ると顔をしかめた。今の体ではお産は危険であると皇后自身も理解しているはずなのに、自分に相談もなく決断していたことに怒り、明玉になぜ内緒にしていたのか問い詰めた。すべて爾晴の手はずだったことを知ると、謝る明玉も無視して辛者庫に行って肥桶を蹴とばして憂さ晴らしした。袁春望から冷静に、「嫻貴妃が実権を握り、純貴妃が寵愛を独占している現状で、皇后が地位を守るには子を産むという方法しかない」と言われ、なんとか怒りを抑えた。
 起きたことは仕方ないとあきらめ、生まれてくるだろう皇子のために針仕事をしながら、明玉と仲直りをした。しかし爾晴のことは警戒を続け、さらに「傅恒が側女に入れ込んでいる」という話に耳をそばだてた。
 夜更けに突然やってきた乾隆帝に、皇后はすでに寝ていると対応した。泥酔している乾隆帝に絡まれても黙ってやり過ごしたが、目を覚ました皇后に甘える乾隆帝を盗み見て、機嫌を損なわせてしまった。

 

青蓮

 傅恒が枕の下に隠していた香り袋を大切なものだと察し、爾晴に拷問されても守り抜いた。騒ぎを起こしたことを謝罪しながら、どうか自分を売らないでこれからも富察家で仕えさせてくれと傅恒に頼んだ。

 

傅恒

 瓔珞手作りの香り袋をいまだ隠し持っていたが、それが原因で騒ぎが起きてしまったことを知る。香り袋を守ってくれた青蓮に感謝し、また、彼女が「若様」と呼ぶので思わず瓔珞を思い出し、これからは彼女を書房の掃除係にするよう命じた。
 「自分が悪かった」と謝罪に来た爾晴を素直に許そうとはせず、「何が間違っていたのか」と尋ねた。青蓮との関係を誤解したことではなく、あまりに惨い拷問をしたことに怒っていたのだが、爾晴がそれを理解していないことがわかると声を荒げた。さらに栄華を求めて根回ししていること責め、聡明だった侍女のころと変わってしまったと嘆いた。そこで逆に爾晴から、まだ瓔珞に未練があるのではと問い詰められると認めたが、それでも爾晴に望むものを与えようと努力していたと反論した。
 口論のあと、関係を修復することなく公務のため山西へ向かったが、爾晴ではなく母親の勧めで青蓮を身の回りの世話のために連れて行った。

 

傅謙

 傅恒と口論の末、回廊で泣き崩れる爾晴を心配し、思わず肩を抱こうとした。

 

爾晴

 青蓮の件で喧嘩してしまったことを許してもらおうと、壊してしまったかんざしを修理して傅恒のもとを訪れた。しかし、拷問したことではなく嫉妬をしたことを謝罪し、「いっそ青蓮を側女にしてもいい」と話したことで、すれ違いが明らかとなり口論になってしまう。傅恒が出世できるよう祖父や高官夫人と交流するなど気を回しているのに、それを否定されて激怒し、自分に冷たくするのは瓔珞に未練があるからだと責めた。傅恒がそれを認めたため、一方的に恨みを募らせて報復を誓った。
 長春宮を訪れ、泣きじゃくりながら「嫉妬心から使用人に罰を与えて傅恒を怒らせてしまったため、しばらく長春宮にいたい」と皇后に訴えた。傅恒にも責があるような言い方をして同情を誘い、せめて傅恒の怒りがおさまるまでという条件で、しばらく長春宮にいることを渋々了承させた。
 瓔珞を呼びつけ、荷ほどきをするように命令した。彼女が従おうとしないと怒り、頬を平手打ちするも叩き返され倒れこんだ。自分は皇后を見捨てて嫁いだ薄情者で、反対に瓔珞は皇后に忠義を尽くして信頼を得ていることを知り、逆恨みする。
 第六皇子が誕生すると真っ先に皇后に報告し、言葉巧みに動揺させ、もともとは自分で使う予定だった“子授けの秘薬”を飲むよう唆した。おかげで皇后が懐妊すると、瓔珞に対し勝ち誇った笑みを見せた。瓔珞がなぜ秘密にしていたのか明玉を問い詰めていると、長春宮のすべてを報告する義務はないのではと告げた。
 しばらくして傅恒が都に戻ることとなり、そろそろ富察家に戻るよう皇后に勧められたが、お産までは皇后に仕えると首を振った。

 

明玉

 爾晴が長春宮にやってきて皇后に泣きつくと、刺激しないように瓔珞を遠ざけようとした。侍女のころとは変わってしまったとため息をつくも、瓔珞が隠されていた本性が現れただけだと言うと、すぐに納得してその通りだと頷いた。
 爾晴が怪しげな秘薬を皇后に飲ませようとすると慌てて止め、まずは薬の成分を検査してもらおうと提案した。結局、皇后に口止めされて瓔珞には打ち明けず、皇后の懐妊がわかってから彼女を怒らせてしまった。後日、もう隠し事はしないと約束して仲直りしたが、瓔珞がなおも爾晴を警戒すると呆れた。

 

琥珀

 瓔珞に平手打ちされて倒れた爾晴に呼ばれるも、見ないふりをした。そのあとこっそり爾晴に薬を届け、今や長春宮で瓔珞の右に出るものはおらず、張り合わない方が良いと助言した。ただ、爾晴にはかつて良くしてもらったと言い、自分だけは爾晴の味方だとゴマをすった。

 

富察皇后

 侍女に戻りたいと泣きつく爾晴に困った顔をしつつ、明玉も瓔珞もいるから必要ないと拒んだ。傅恒が使用人に入れ込んでいると聞くと、傅恒はそんな人間ではないと信用せず、爾晴に問題があるのではと諭した。しかし結局あまりに泣きじゃくる姿に同情し、しばらくの間、長春宮で過ごすことを許可した。
 純妃が第六皇子を出産し、貴妃に昇格したことを爾晴から聞くと、皇后なのに知らなかったと肩を落とした。さらに嫡子がいないことを話題にあげられると動揺し、爾晴が取り出した“子授けの秘薬”に思わず手を伸ばした。瓔珞には内緒にしたほうが良いと言われると、確かに彼女は心配しすぎるからと同意した。
 第六皇子の泣き声が永璉の声に聞こえ、夜中に飛び起きてしまう。そこへ乾隆帝がやってくると、永璉を失った悲しみを共有できるのは陛下だけだと涙を流し身を預けた。そしてその後、懐妊が判明した。
 永璉の命日の夜、すでに就寝していたが乾隆帝の声を聞きつけて外に出て、ひどく酔っぱらっている乾隆帝の様子に驚いた。瓔珞に難癖をつけて絡もうとするのを止めようとしてよろけるも、その隙に瓔珞に下がるよう合図を送った。

 

純妃(純貴妃)

 玉壺からもっと早く傅恒への想いを吹っ切っていれば……と言われると、「誰にでも過ちはある」と晴れやかな表情を見せた。そして、血を分ける唯一の存在となる(かつて嫻貴妃に言われた)我が子の無事の誕生を願った。
 第六皇子・永瑢を出産し、貴妃へ昇格した。母子ともども一層の寵愛を受けるも、永璉の命日に突然帰ろうとする乾隆帝を引き留めることはできなかった。

 

乾隆帝

 第六皇子が誕生すると喜んだが、一方で皇后が亡き永璉を思い出して落ち込んでいるのではと心配し、夜伽よりも長春宮への訪問を選んだ。心配した通り、夢の中で永璉が泣いていたと取り乱していた皇后に対し、9歳だった彼がそんなに泣くはずもないと言って落ち着かせた。永璉を失った悲しみや悔しさを共有しつつ、皇后を優しく抱きとめてその夜は過ごした。
 第六皇子を見て永璉の命日だったことを思い出し、足早に純貴妃のもとを去った。優秀で皇太子にふさわしいと期待していたにも関わらず、亡くなった際には皇帝として涙を流すことも許されず、改めてそれを悔やんで酒をあおった。泥酔状態のまま長春宮に向かい、すでに就寝している皇后を呼び起こそうとした。そこで応対した女官が瓔珞だと気が付くと、人相が悪いなどとでたらめなことを言って彼女の顔をなじった。皇后が騒ぎを聞きつけてやってくると途端に機嫌を直し、お腹の子はきっと永璉が戻ってきてくれたのだと猫なで声で甘え始めた。しかし、瓔珞にその様子を見られていることに気付くと再び不機嫌になって絡もうとした。それを止めようとしてよろけた皇后を心配し、瓔珞が逃げたことにも気付かず、再度、皇后に永璉がいかに恋しいかを語って聞かせた。

 

李玉・海蘭察

 永璉を忍んで酒をあおる乾隆帝を心配した。



メモ

人参湯
 漢方の処方のひとつ。薬用人参を甘草などの薬草と煮込んだスープ。滋養強壮や披露の回復、冷え性の改善、胃腸の不調に効くほか、特に問題がない人が健康のために飲んでも良い。

 

木蘭
 黒竜江省に木兰县(木蘭県)という地名があるが・・・おそらくここでは、河北省最北部にあった“木蘭囲場”のことでは。内蒙古自治区に隣接した自然豊かな地。囲場とは清の時代、皇帝に献上するための獲物をとらえるための狩猟場のことで、とくに木蘭囲場では秋に皇帝が自ら狩りを行うのが恒例行事だった。

 

お酒を床(地面)にたらす
 祭祀のときには、天地に敬意と感謝の意味で酒を捧げるために地面にたらす。その一方で、故人を偲んで、地下で眠っている親しい人と盃を交わしたいという思いで地面に酒をたらすこともある。

 

端慧皇太子
 永璉のおくりな。

 

皇帝の涙 
 1.親が亡くなったとき。2.大規模な天災があったとき。3.国家滅亡のとき。

 

民?
 字幕では永璉も民にすぎないと言っていた気がするが、“子孙zisun”と言っているような? 「すべての民は朕の子孫であり、永璉もそのひとりでしかない」?