瓔珞迷<エイラク・ミイ>

瓔珞<エイラク>ファンの自己満足メモです。

『瓔珞』まとめ(第28話~第36話)

辛者庫編(第28話~第36話)

 

あらすじ

辛者庫に追放された瓔珞はそこで出会った袁春望と意気投合し、支え合いながら苦役をこなしていく。傅恒も少しでも楽をさせようと密かに手を回すが、その一方で乾隆帝が瓔珞を屈服させようと過酷な命令を下していた。乾隆帝の命令に反して瓔珞を娶ろうとしていることが彼女を苦しめていると考えた傅恒は、やがて大きな決断をする。

 


主要登場人物

魏瓔珞
 辛者庫に追放されるも、再び長春宮に戻るために持ち前の賢さや精神力の強さを活かして苦役をこなしていく。しかし傅恒との婚姻に関しては、前途洋々な彼に迷惑をかけまいと拒絶する。仕事仲間の袁春望とは仲良くなり、ふたりで協力し合って生きていくことを約束する。

 

袁春望 Yuan Chunwang
 瓔珞の仕事仲間。師匠に裏切られてから悲惨な日々を送ってきたため、心を閉ざして孤立していたが、瓔珞とは意気投合して奇妙な友情を育む。

 

富察傅恒
 瓔珞の苦役を楽にさせようと、賄賂を渡すなど密かに手を回す。しかし、彼女との婚姻にこだわることがかえって苦しめると考え、ある大きな決断をする。

 

乾隆帝
 寵愛する皇后や腹心の傅恒が、瓔珞に異常に肩入れすることが納得できず、その本性を暴いて屈服させようと過酷な労役を課す。

 

富察皇后
 乾隆帝を怒らせた瓔珞を逃がすため、辛者庫への追放を言い渡した。しかし瓔珞がいない隙を狙った高貴妃の罠にはまり、重傷を負ってしまう。

 

嫻妃
 皇后に代わり、後宮を取り仕切る役目を皇太后から賜る。その後、聡明で大胆な才能をいかんなく発揮して、瞬く間に後宮を掌握する。

 

爾晴
 傅恒に求婚された瓔珞に嫉妬し、ふたりの仲を引き裂こうと企む。やがてきわめて卑怯な手立てで、瓔珞を失意の底に突き落す。

 

錦繍
 かつて瓔珞と同じ刺繍女官だったが、嫉妬心から流言を広めた罪で辛者庫に追放されていた。瓔珞と再会し、袁春望を巡って対立する。

 


知っておくと理解が深まる豆知識

辛者庫
 罪を犯した包衣(女官や太監)たちが所属する組織。満州語の“sin jeku(配給された食糧を食べる人)”の当て字で、つまり召使や下僕という意味。当て字なので漢字に意味はなく、“庫(倉庫)”ではなく、身分の一つと考えるのが近いかもしれない。
 上三旗の包衣の場合は内務府の辛者庫に所属し、紫禁城内の道の掃除や草取り、米や牛乳といった重いものの運搬、肥桶洗いなどの苦役に従事する。墓守や家畜の放牧などという仕事もあったらしい。
 ある程度の年齢になると宮中から出されたが、辛者庫出身の者やその子どもは科挙を受けられないため役人にはなれなかった。ただ、皇帝の恩赦で例外を認められた人もいたらしい。また女性の場合は、皇帝に見初められて妃嬪になった人もいるらしい。いずれにせよ、例外的に辛者庫を脱するには皇帝の恩赦が必要。

 


各話あらすじ

第28話『辛者庫の夜』 →詳細
傅恒は瓔珞が辛者庫に追放されたと知り、夜更けに彼女を訪ねる。しかし、瓔珞は迷惑をかけまいと故意に辛辣な言葉を吐き、嫌われようとした。それを見透かして傅恒がなかなか引き下がらないでいると、瓔珞は唐突に衣を脱ぎ始め・・・。

 

第29話『奇妙な友情』 →詳細
瓔珞の仕事仲間である袁春望は、その端正な顔立ちのせいで男色の張管事に狙われていた。ある夜、薬を盛られて襲われてしまった袁春望を瓔珞が助ける。それを機に仲良くなったふたりは、協力し合って生きていこうと、奇妙な友情を育む。

 

第30話『蝙蝠に襲われた宴』 →詳細
太后が開いた宴で血豆腐が振る舞われたが、その臭いに誘われておびただしい数の蝙蝠が襲来する。妃や侍女たちは怯えて逃げまどい、その混乱の中で高貴妃が皇后を高所から突き落した。一命をとりとめたものの、皇后は昏睡状態に陥ってしまう。

 

第31話『辣腕なる代行者』 →詳細
皇后の代行者に任じられた嫻妃は、難民たちへ食料の配給を施すことを提案して皇太后から信頼を得る。それに嫉妬した高貴妃は配給所へ暴漢たちを送り込んで暴れさせたが、嫻妃は見事な手腕を発揮し、暴漢たちを退けて無事に難民たちに配給を行った。

 

第32話『舞に散りて』 →詳細
瓔珞と嫻妃の復讐により、高貴妃は糞汁の混じった火花を浴びせられて大怪我を負う。しかし、治療に対して傷跡が残ってしまうと言って癇癪を起すため、葉天士にすら見捨てられる。嫻妃から余命僅かだと追い詰められた高貴妃は、乾隆帝に最期の舞を披露する。

 

第33話『皇帝の苦悩』 →詳細
瓔珞は傅恒と明玉の協力で、夜中にこっそりと皇后を見舞うようになった。しかしある夜、乾隆帝が突然長春宮にやってくる。とっさに隠れた瓔珞に気づかず、乾隆帝は皇帝ゆえに誰にも明かせない苦悩を、いまだ意識の戻らない皇后に語る。

 

第34話『卑怯な提案』 →詳細
爾晴の策略で、傅恒とともにいる瓔珞を目撃した乾隆帝は激怒する。そんなときに何者かの罠で瓔珞は冤罪をかけられ、乾隆帝は彼女を処刑しようとした。必死に愛する瓔珞を助けようと考えを巡らせる傅恒に対し、爾晴はとある縁談を提案する。

 

第35話『縁談の波紋』 →詳細
傅恒の縁談は多方面に波紋を呼んだ。傅恒とは特別な絆で結ばれていると信じていた純妃は、侍女に騙されていたことに気付いて狂乱する。昏睡状態を脱した皇后は、乾隆帝に縁談の撤回を懸命に求めるが聞いてもらえない。そして恋に敗れた瓔珞は・・・。

 

第36話『雪中の三歩一叩』 →詳細
乾隆帝から長春宮に戻りたいかと問われた瓔珞はもちろん頷く。しかし、それには条件があった。傅恒との愛を偽りだったと認めるか、雪の降る日に“三歩一叩”をするという罰を受けるか。瓔珞は後者を選び、そして偶然にも傅恒はその場面を目撃することになる。