瓔珞迷<エイラク・ミイ>

瓔珞<エイラク>ファンの自己満足メモです。

『瓔珞』まとめ(第八話~第二十七話)

長春宮の女官編(第八話~第二十七話)

 

あらすじ

 瓔珞は姉の仇と思しき富察傅恒に復讐するため、皇后に取り入って長春宮の女官となった。しかし優しい皇后はいつしかかけがえのない存在となり、瓔珞は後宮の陰謀から命がけで守ろうと奮闘する。その一方で傅恒とも心を通わせ、彼が仇ではないと信じる。そして彼と協力して真の下手人を探すが、そこには身分差という大きな壁が立ちはだかるのだった。


主要登場人物

魏瓔珞

 富察傅恒に近づくため、皇后に取り入って長春宮の女官となった。しかし優しい皇后に亡き姉を重ねるようになり、後宮の派閥争いから懸命に守ろうと奮闘する。また、最初は姉の仇と憎んでいた傅恒とも心を通わせ、協力して真の下手人を探すようになる。

 

富察皇后(富察容音) Fucha Rongyin
 賢く大胆な瓔珞を気に入り、自分の宮殿の女官に引き立てた。貧しかったために学問をおさめられなかった瓔珞の才能を惜しみ、自ら習字や礼儀作法などを教える。

 

富察傅恒 Fucha Fuheng
 姉の皇后を気にかけ、長春宮を訪れる中で瓔珞と出会う。最初は瓔珞を警戒していたが、やがて彼女の芯の強さや隠された優しさに惹かれるようになる。

 

乾隆帝(愛新覚羅弘暦) Aixinjueluo Hongli
 皇后に取り入った瓔珞を、ずる賢くて欲深い女だと決めつけて嫌う。しかし皇帝である自分に靡かず、むしろ反抗的であるため徐々に愛憎の混じった複雑な感情を抱いていく。

 

高貴妃(高馨寧) Gao Xinning
 皇后を失脚させてその座を奪おうとするも、ことごとく瓔珞に妨害されて失敗し、嘉嬪などを使って瓔珞を殺害しようと企む。

 

嘉嬪 Jia pin
 家柄が悪く、後ろ盾を得るために高貴妃に取り入っている。愉貴人が自分の息子よりも優秀な子を産むことを恐れ、亡き者にしようと狙う。

 

愉貴人 Yu guiren
 小心者で地位も低い側室だが、乾隆帝の子を懐妊したあまりに不遇な目に遭う。

 

嫻妃(輝発那拉淑慎) Xian fei Huifanala Shushen
 寛大で清廉潔白な妃だが、後宮の派閥争いに巻き込まれ、道を踏み外してしまう。

 

明玉 Ming yu
 古参の皇后の侍女。身分の低い刺繍女官だった瓔珞を差別し、意地悪をする。

 


知っておくと理解が深まる豆知識

太子密建
 乾隆帝の父・雍正帝が定めた後継者の指名方法。公式に皇太子を定めず、皇帝が後を継がせたい皇子の名前を書いた勅旨を隠しておき、崩御したあとに衆人監視の下でそれを公開して後継者を決めるという方法。つまり、産まれた順番や母親の家柄や地位などに左右されず、努力して皇帝に能力を認められればどの皇子でも後継者になれるということ。

 

高貴妃の家柄
 高貴妃の父親・高斌はとても優秀な臣下で、水害に悩む清国にとって重要な治水事業を担当する地方長官。それと同時に、先帝から重用された名臣・鄂爾泰とは互いの子ども同士を政略結婚させているため、乾隆帝が嫌う鄂爾泰VS張廷玉の派閥争いにおいても重要な人物。そのため乾隆帝も、高貴妃の取り扱いには慎重にならざるを得ないという背景がある。

 

嫻妃の家族
 嫻妃の父親は家の繁栄や出世よりも、清廉潔白で誠実であることを大切にしており、20年間も出世もせず同じ役職に就いている。嫻妃もそんな父親を尊敬し、乾隆帝に嫁いでも寵愛を争わず慎み深く生きている。しかし母親は煌びやかな生活に憧れているため、唯一の跡取り息子に良い職に就かせようと賄賂を送るように唆してしまう。そこから徐々に、嫻妃の輝発那拉家は没落への一途をたどることとなる。

 


各話あらすじ

第八話『玉佩の持ち主』 →詳細
 長春宮に異動した瓔珞の目的は、富察傅恒が姉の死に関係しているか調べること。さっそく姉の遺品に紛れていた玉佩をわざと落とし、傅恒がその持ち主だったことを確かめた。しかし彼に想いを寄せる明玉に誤解され、讒言されて繍坊に戻されそうになる。

 

第九話『太監の凶行』 →詳細
 瓔珞が愉貴人へお見舞いの品を届けるため永和宮に向かうと、なんと太監が愉貴人の首を絞めて殺害しようとしていた。瓔珞は死に物狂いで太監を気絶させ、助けを呼ぼうと外へ飛び出すが、今度は太監を大勢引き連れた高貴妃に出くわしてしまう。

 

第十話『必死の金策』 →詳細
 嫻妃は母親から、弟が赤痢に罹ったため治療費を送るように言われる。慎ましい嫻妃の懐に余裕はなく、仕方なく太監に袖の下を渡し、大事な嫁入り道具を密かに城外で売ってきてもらうことにした。しかし、その現場を高貴妃に見つかってしまう。

 

第十一話『だまし合い』 →詳細
 瓔珞は皇后の命で、高価な漢方薬の真珠粉を愉貴人に届ける。しかしそれが偽物にすり替えられていると気づき、愉貴人の侍女を追及して嘉嬪が黒幕だと吐かせた。策略家の嘉嬪に打ち勝つため、瓔珞はあえて騙されたふりをするよう愉貴人に提案する。

 

第十二話『復讐の果実』 →詳細
 嘉嬪の罠で大事なライチの木を枯らされた瓔珞は、果実を守れなかった過失をごまかしつつ、愉貴人の復讐のお膳立てをしようと考える。しかし、臆病な愉貴人は宮殿に引きこもって泣くばかり。瓔珞は涙もお腹の子もあなたの武器だ、と説得して策を授ける。

 

第十三話『親と法』 →詳細
 嫻妃は乾隆帝から衝撃の事実を告げられる。尊敬する父親が賄賂を送って投獄されたというのだ。嫻妃は無実を信じて獄中の父親に会いに行くが、父親は罪を認めたうえで助けを請う。法に背くわけにはいかないと嫻妃は拒んだが、母親と対立してしまう。

 

第十四話『盗まれた書』 →詳細
 瓔珞は皇后の期待に応えるため、書の練習に明け暮れていた。そんなある日、姉の元恋人から姉の死因がわかったため御花園に来いと呼び出される。さすがの瓔珞も動揺するが、書の練習に使った紙が一枚だけ盗まれていることに気づき、罠だと見抜く。

 

第十五話『胸に刺した匕首』 →詳細
 瓔珞は祭祀を利用して傅恒を陥れようとしたが失敗してしまう。それを機に傅恒も瓔珞の敵意を確信するが、潔白だと訴える。信用しない瓔珞に、傅恒は「信じられないならば殺せ」と匕首を手渡した。瓔珞は彼の胸に匕首を突き立てるが・・・。

 

第十六話『堕ちた妃』 →詳細
 企みを暴かれて幽閉された金答応(嘉嬪)のもとに嫻妃が訪れる。父親を密告したのは高貴妃だったと聞き出した彼女は、金答応を殺害し自害したように仕組んだ。嫻妃はとうとう闇に堕ち、自分を虐げてきた者たちへの復讐を決意したのだった。

 

第十七話『母子の受難』 →詳細
 皇后が宮中を留守にしている間に、愉貴人が予定よりもはやく産気づいてしまう。なんとか産まれた子は喜ばしいことに皇子だったが、その瞳は奇妙は金色だった。それを知った高貴妃は不吉だと言い、母子ともに生き埋めにしようとする。

 

第十八話『涙の舞』 →詳細
 純妃の罠で落ちぶれてしまった高貴妃は、すっかり気力を失っていた。心配した父親が訪ねるが、継母にいじめられてきた高貴妃にとっては父親も憎い存在だった。その憎しみを糧に返り咲くことを決意し、涙の舞で乾隆帝の同情を誘おうと企む。

 

第十九話『決死の大芝居』 →詳細
 乾隆帝が高貴妃を許したと知り、瓔珞は憤る。しかしそんなときに乾隆帝は病を患ってしまう。病を治すには乾隆帝を怒らせ、原因の血痰を吐き出させる必要があると言う。そこで瓔珞は治療のための芝居だと見せかけ、ありったけの暴言を吐くが・・・?

 

第二十話『誕生日の贈り物』 →詳細
 明玉に侮辱された舒貴人は、見返そうと高貴妃に取り入る。やがて乾隆帝の誕生日を迎え、舒貴人は貴重な仏舎利が入った仏塔を乾隆帝に贈った。その仏塔を管理する役目を瓔珞から横取りした明玉だったが、目を離した隙に仏舎利を紛失してしまう。

 

第二十一話『消えた“仏の蓮”』 →詳細
 消えた“仏の蓮”は舒貴人が隠し持っているに違いない。宴が終わる前に取り戻さなければ、厳罰は免れられない。そこで瓔珞は明玉と協力し、宴の余興と称して取り戻した。さらに一矢報いるために、ふたりは舒貴人から貴重な夜伽の機会を奪おうと企む。

 

第二十二話『証拠の帯』 →詳細
 瓔珞は夜中に儲秀宮に呼び出された。そして高貴妃と舒貴人から、姉を辱めたのは傅恒であり、それを隠ぺいするために皇后が姉を殺害したのだと聞かされる。瓔珞は信じなかったが、高貴妃たちは証拠として現場に落ちていた傅恒の帯を突きつける。

 

第二十三話『雷雨の夜の怪』 →詳細
 乾隆帝の異母弟・和親王は奇行の多い問題人物として嫌われていたが、皇帝の弟であるがために野放しにされていた。しかしある激しい雷雨の夜、稲光が映し出した恐ろしい女の幽霊を目撃し、半狂乱に陥る。“あの女だ!!”……そう叫びながら。

 

第二十四話『義妹の鉄槌』 →詳細
 瓔珞は和親王の提示した条件を呑み、和解が成立したかに思えた。しかし、和親王はあろうことか義妹となる瓔珞までも手籠めにしようと企んでいた。瓔珞はそれを逆手に取り、和親王に無理やり襲われそうになったと乾隆帝に訴える。

 

第二十五話『真の下手人』 →詳細
 和親王の母親・裕太妃は息子を救うため、瓔珞に頭を下げて和解を申し入れる。しかし瓔珞は決して応じようとしなかった。後日、裕太妃は瓔珞を呼び出し、事件の真相と真の下手人を明かすと同時に、父親や一族を人質に瓔珞を脅迫するのだった。

 

第二十六話『身分違いの恋』 →詳細
 傅恒は瓔珞を守るため、娶る決意をする。皇后は身分違いの婚姻は困難も多いだろうと心配するが、傅恒の意志は固かった。しかし早速、乾隆帝がこの婚姻に猛反対し、ふたりの仲を引き裂くため、瓔珞に栄華をちらつかせて自分を誘惑させようとした。

 

第二十七話『因果の稲妻』 →詳細
 激しい雷が起こると知った瓔珞は、裕太妃の罪を大声で言いふらし、集まった人々の前で雷神に罪を裁くよう祈った。するとまさしく裕太妃は雷に打たれて息絶えてしまう。これを瓔珞が仕組んだものだと見抜いた皇后は、彼女に辛者庫への追放を言い渡す。